沖縄2日目、朝、くもり
どしゃぶりのスコールでずぶ濡れになった翌日、朝9時。
僕は車を走らせていました。天気はくもり。
僕は沖縄の方々がよく使う「〇〇しましょうね」という丁寧語がとても好きなのですが、今回お世話になったレンタカー屋のおにいさんも例に違わず、サバサバ手続きしながら、何度も「〇〇しましょうね」を使ってくれて一人ほっこりしました。
ただ、不思議なことに、後で思い返そうとすると、自分の日常に置き換えたときに、どんな場面で「〇〇しましょうね」をすんなり正しく使えるか、うまくシミュレーションできないのです。
ドーナツ、タコライス、うみ
そうこう考えながら、国道58号線をひたすら走ると、宮城という標識を見つけました。へえ、沖縄にも宮城があるのですか。
実は、前日から58号線沿いにある美味しそうな店をチェックしていたのですが、なにぶん朝早いので開いていません。
ということで、安定のスターバックスコーヒーに入ります。北谷国道58号店は大きな幹線沿いに位置しながら、敷地内にはテラス席が豊富で雰囲気の良い店舗です。
ドーナツをかじりながら、しばらく村上春樹の「うずまき猫のみつけかた」を読みます。僕は、旅先で読む村上春樹のエッセイがとても好きで、気づいたら1時間くらいのんびりしていました。
さてさて、そろそろ店が開く時間になってきたなということで、普天間の「キングタコス」へ向かいます。
キングタコスは沖縄で人気の「タコライス」のお店です。タコスの具材をご飯に載せてタコライスと名付けるセンス、素敵だなあといつも感心します。
北谷のスタバから、走ること10分ほどで到着しました。普段ならお客さんが並んでいるのではないかと思うのですが、おそらく午前中だったことも重なり、人は全然いませんでした。
この日は、テイクアウトオンリーでやっていたようで、店の小窓から注文させていただきました。頼んだのは「野菜チーズ」700円。
どこで食べようかなー、ビーチでボーッとしながら食べたいなー、と考えながら車に戻ります。しかしながら、沖縄は暑いですな…。遠赤外線ヒーターに熱せられているかのように、Tシャツがホットです。
暑さにひぃこら言いながら、向かったのは車で15分くらい走った先にあるビーチ。外国人の方々がジョギングしていたり、沖縄マダムとお子様がピクニックしたりしていましたが、きっとコロナ前の世界だったら、もっと人がたくさんいたのでしょう。
寂しいような気持ちもありつつ、こんなに沖縄のビーチで静かに過ごせる経験は、きっと今後できないことでしょう。ありがたく過ごします。
そうポジティブにとらえて食べ始めたタコライスは、とても美味い。
チリソースの辛さとチーズのまろやかさ、肉のコクとレタスのみずみずしさ、豪快に見えて味のバランスのとり方が秀逸です。周りに集まるスズメに羨ましがられながら、汗を垂らして完食しました。
橋、島、シーサイドドライブイン
昼食後も、引き続き国道58号線をひたすら北上します。
周りの景色を眺めながら、アクセル踏み続けること2時間。古宇利島につきました。
古宇利島は、沖縄本島から長い橋で繋がる小さな島で、橋の両側に広がるエメラルドブルーの海がとても有名です。
ちなみに、韓国ドラマ「大丈夫、愛だ」でも、沖縄へ旅行にくる話があり、この橋をドライブするシーンが素敵に撮られてましたね。
ただし、今回はあいにくの曇りなので、景色がどんよりしています。ちょっと残念。
それでも島についてみると、ビーチで泳ぐ人たちがいたり、砂浜で日焼けしてる外国人がいたり、この本来の日常感にほっとするものがあります。
このビーチを見たあとは、すんなり帰路につきました。
そして帰り道に、今回のドライブで一番楽しみにしていた「シーサイドドライブイン」へ。
シーサイドドライブインは、1967年に創業された沖縄初のドライブインレストランで、2015年にNHKのドキュメント72時間に取り上げられています。
ここのスープ(250円)が有名で、とても美味しいんです。サンドイッチと共にいただきました。
店内のレトロな感じも、とても落ち着きます。変わらないことの大切さってありますね。
ただ、ここは夜に看板のネオンライトが点灯すると、オールドアメリカっぽくて雰囲気あるみたいなんですよね。
これまで日中にしか来たことがないので、次回は近くの海辺のホテルに泊まって、夜にくることができたらいいなあ。
福岡⇔沖縄は近く飛行機も安いので、週末だけのんびりしにきたり、ワーケーションとして数日働くチャンスもありそうです。
ちなみに、前日に続きこの日の夜も、バケツを引っくり返したような雨でずぶ濡れになりました。